はじめに
「どんな環境で育てているの?」とよく聞かれます。この記事では私が実際に使っている育成環境をすべて公開します。棚ごとの構成から日常管理のポイントまで、リアルな情報をお届けします。
育成環境の全体構成
現在3つの棚と別室で、合計10台以上の水槽・ケースを運用しています。
| 棚 | 台数 | 主な用途 |
| 棚1 | 4台 | ビブリス水中葉・水上葉・陽性水草ストック |
| 棚2 | 2台 | アヌビアス スノーフレーク・アピストグラマ繁殖 |
| 棚3 | 5台(拡張中) | ティアグリーン・ディープブルー・新規仕入れ品 |
| 別室 | 2台 | 苔類専用(温度管理が必要なため分離) |

各スロットの番号(T1-1〜T3-9・B-1/B-2)は、この記事の以降の説明と対応しています。
棚1:メイン育成エリア
左上:マリーナ60LOW(ビブリス水中葉・ナナプチ)
ビブリスの水中葉とアヌビアス ナナプチを水槽で管理しています。浄水器水・大磯砂利・CO2添加(2026年5月より開始)で運用中です。照明はHaruDesign GL-T5 L530 18Wを使用。
右上:マリーナ60LOW(湿潤ケース①・ビブリス水上葉専用)
ビブリス水上葉の専用ケースです。ミスト発生器を照明と連動させ、ガラス面に結露が付く程度の湿度(80〜90%)を維持しています。
専用ケースにしている理由: ビブリスは販売の主力品種のため、成長記録・株分けのタイミングを正確に把握するために独立管理しています。
このケースの底床は少し変わった構造にしています。最下層に水だけの空間を作り、その上を網で仕切ってから底床を重ねることで、根が網を通って下の水に届くようにしています。下の図がその断面です。

第2層にケト土(栄養層)を挟むことで、追加の液肥なしでも底床から栄養を供給できるようにしています。
左下:キューブガーデン60(陽性水草ストック)
グリーンロタラ・ポゴステモンエレクタス・ルドウィジアsp.スーパーレッドなどを管理しています。ADAアクアグラベル・CO2添加(1p/s)・GEXパワーフィルターL×2台で安定した水質を維持しています。
右下:GEXマリーナL(ヨシノボリ)
琵琶湖で自然採取したヨシノボリを飼育しています。育成・販売とは独立した水槽です。
棚2:アヌビアスとアピスト
棚2の上下2台は、1つの循環でつながっています。下のアピスト水槽の水をポンプで上のスノーフレークケースへ送り、あふれた水がまた下に戻る仕組みです。下の図がその全体像です。

上:マリーナ60LOW(アヌビアス スノーフレーク管理ケース)
アヌビアス スノーフレーク19株を管理しています。白斑の回復を目的とした環境で、下のアピスト水槽からポンプで給水する循環式を採用しています。照明はフラッティ300を蓋に直置き。
スノーフレークの白斑について: 輸入株の白斑は緑化が進んでいる場合がありますが、適切な低光量環境で管理することで徐々に白い斑が戻ってくることがあります。経過を追って記録しています。
下:マリーナ600(アピストグラマ繁殖水槽)
アピストグラマ マクマステリ(繁殖30匹)を飼育しています。エアリフト式底面フィルター・吸着系ソイル・26℃固定で管理。上のスノーフレークケースへポンプ給水しています。
棚3:拡張エリア(湿潤ケース群)
DIYラック(支柱15mm)に3段構成でマリーナSを設置しています。
| スロット | 収容品種 | 状態 |
| 上段左(T3-1) | アヌビアス スノーフレーク(判別中) | 育成中 |
| 上段右(T3-3) | アヌビアス スノーフレーク プチ | 育成中 |
| 中段左(T3-4) | ブセファランドラ アップルリーフ+アフゼリー | 育成中 |
| 中段中(T3-5) | ブセファランドラ ディープブルー | 農薬除去中(密閉管理) |
| 中段右(T3-6) | ブセファランドラ ティアグリーン親株 | 育成中 |
照明はフラッティ600(3ケースまとめて照射)とフラッティ150(小型ケース個別)を使用しています。すべてのケースはラップで隙間を塞いでから蓋を設置し、高湿度を維持しています。
別室:苔類専用ケース
コウヤノマンネングサ・フジノマンネングサを別室で管理しています。
なぜ別室なのか? 苔類は25℃以下の管理が必須です。他の水草と同じ部屋では夏場に温度が上がりすぎるリスクがあるため、常時エアコンが効いている別室に設置しています。
20cmキューブ水槽に蓋をして高湿度を維持。底床は赤玉土+ミズゴケで腰水管理しています。
共通設備:浄水器を使う理由
すべての水やり・霧吹きにアクアリウム用浄水器の水を使用しています。
- 塩素(カルキ)を除去できる
- 軟水になり、ブセファランドラ・アヌビアスが好む水質に近づく
- 苔類への塩素ダメージを防げる
水道水をそのまま使う場合はカルキ抜きが必須ですが、浄水器を通すことでより安定した水質を維持できます。特に苔類は塩素への感受性が高いため、浄水器水は必須と考えています。
まとめ
育成環境のポイントは3つです。
1. 品種ごとに環境を分ける:成長管理・販売管理がしやすくなる 2. ミスト発生器と照明を連動させる:日常管理の手間を最小化 3. 浄水器水を全環境で使用する:水草・苔類への塩素ダメージを防ぐ
今後は棚3を活用して育成品種・販売株を増やしていく予定です。育成データの数値化にも取り組んでいますので、実験結果もこのブログで公開していきます。
関連記事
当ブログで育てた水草は、立派に育って増えてきたら少しずつおすそ分けしていきたいと思っています。


コメント